39号で書いたように、ローマハウスで立ち上げた空き巣防止グループが、3月に住民にアンケートを配り、空き巣に入られたかどうか調査した結果が公表されました。 興味深い結果がでましたので、お知らせいたします。 60戸ある家から54戸の回答があり、回答率は90%と、住民の高い関心度が反映していました。
住民アンケート結果では、2012年から調査を実施した今年2014年3月上旬まで合計26件の空き巣被害がありました。 26件の空き巣は、同じ家が何度も被害にあっているので、20戸が空き巣の被害にありました。
ローマハウスの2012年から2013年の空き巣被害パーセントは38%。 2012年から調査をした2014年3月上旬までは、50%です。 ヘルシンガー市の空き巣被害%は13%なので、ローマハウスでは、他の住宅に比較して空き巣の被害を受けるのが異常に高いです。
年 | 家の戸数 | 空き巣 被害件数 |
空き巣 未遂件数 |
空き巣 被害% |
空き巣 未遂% |
---|---|---|---|---|---|
2012年 | 52 | 10 | 5 | 19% | 10% |
2013年 | 53 | 10 | 5 | 19% | 9% |
2014年 | 54 | 6 | 3 | 11% | 6% |
3月上旬 | |||||
合計 | 52戸 | 26戸 | 13件 | 50% | 25% |
空き巣が家に侵入する手口は、公道や共同緑地から塀にある扉を開けて中庭に入り、部屋の大きい窓をこじ開けて家に入る方法が一番多いです。 しかし、空き巣被害の26件の内6件は、台所や洗面所の窓から入られました。
逃げ道は、同じ侵入口から逃げる方が多く、正面玄関のドアから逃げるのは少ないです。 ですから、中庭、庭に面した窓、台所や洗面所の窓から簡単に入られないようにするのが、大事だと防犯委員会は言っています。
私の家では扉の上部は簡単に開きますが、下部の部分に常時鍵を掛けて置き、外から簡単に開けられないようにしています。 もっとも高い壁を乗り越えられては、しょうがありません。 ローマハウスが完成した頃は、庭を囲む塀が低く、子供や大人が簡単にレンガの塀をまたげる低さでした。 現在でも建設された当時の状態の塀を所有している家もありますが、かなりの家がプライバシーを守るため、1987年に国の保存指定を受ける前に住民が勝手に塀を高くしました。
54戸の内42戸はなんらかの形で家に空き巣が入らないような対策をしています。 その内17戸のみが、ドアと窓をしっかり防犯しています。 窓をしっかり防犯金具で留めるとことで、防犯アラームと同じくらい効果があるそうです。 庭の窓がある場所に、葉や茎にとげがあるブラックベリーなどを植えて、空き巣避けにすることも効果があります。
防犯に詳しい人は、空き巣が家に長く居ないように、外出する時は、わざと居間や台所を散らかしておいた方が良いと言っています。 空き巣に、住人がほんの数分外出してすぐ戻ってくるかのように印象付けるためです。
最近は空き巣に入られたという情報を聞きません。 空き巣は何度か被害が続いたり、入られない時期があったりと波があります。 住民がアンケート結果を読んで、自分の家の弱点を知り、自衛することが大事です。
防犯する場所 | 防犯の 取り組みをしている家の数 |
どのように防犯をしたらよいのか 指導 |
---|---|---|
ドア 中庭に出るドア2枚 正面玄関のドア1枚がある |
24戸 |
すべてのドアの錠を閉める。 不在の時は、ドアの鍵はさして置かない。 ドアの錠はRuko-1200という鍵が良い。 |
窓 洗面所と台所、増築部分を含めて6か所ある。 |
24戸 | 庭にむいて窓が大きく開かないように、窓枠に付金具を付ける。 |
格子戸 洗面所と台所に取り付けられている。 |
11戸 | 簡単に格子戸が外されないように、金具で固定する。 |
防犯アラーム | 15戸 | 色々な種類の防犯アラームがある。 信頼できる品質のものが良い。 |
防犯ビデオ | 5戸 | |
その他の防犯装置 | 5戸 | 室内でキャンドルが灯っているように見えたり、テレビがついているような光を発する。 不在の家に誰かが住んでいるような錯覚と印象をあたえる装置。 自動的に点滅する。 |
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写真は全て小野寺綾子氏撮影
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